グラフィックデザイナーはフリーランスを目指せる?週3日・リモート案件が豊富

グラフィックデザイナーとして独立を目指す方の中には、案件獲得方法や営業力に不安を感じている方が少なくありません。

実務経験は豊富でも、商談や顧客折衝に自信がなく、フリーランスへの転身を躊躇している方は多いです。

筆者自身も独立当初は同様の悩みを抱えていましたが、フリーランスエージェントを活用することで継続案件を獲得でき、今年で独立6年目を迎えることができました。

当記事では、グラフィックデザイナーがフリーランス案件を獲得するための具体的な方法を中心に、業務内容や報酬の単価相場、将来性などについて詳しく解説していきます。

フリーランスとして7年以上活動し、実際に5社フリーランスエージェントを利用した筆者がおすすめするフリーランスエージェントは以下の2社です。

サービス名【第1位】

ITプロパートナーズ
【第2位】

レバテッククリエイター
総合評価
案件数約4,500件約1,000件
ユーザー数7万名以上45万名以上
特徴フルリモート案件・週2日から稼働できる副業案件が豊富クリエイター向け案件数業界No1のフリーランス・副業エージェント
支払いサイト20日サイト15日サイト
公式HP公式HP公式HP
目次

グラフィックデザイナーの仕事内容・活躍の場

グラフィックデザイナーは、広告やカタログ、ポスター、商品のパッケージ、チラシなど、多岐にわたるデザインの制作を手掛けます。主な活躍の場は広告代理店や広告制作会社の制作部門、メーカーの広告宣伝部などです。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • ポスターやパッケージなど、紙媒体を中心としたデザイン
    • 新聞や雑誌の広告、ポスター、チラシ、商品パッケージなど、印刷物のデザインを手掛けます。
    • プロジェクトの企画内容やコンセプト、ターゲット層を把握し、目的に合ったデザインを考案します。
  • デジタル媒体のデザイン
    • 近年ではパソコンを使った制作が主流で、WebサイトやCD-ROMの画面デザインなど、デジタル媒体のデザインも担当することがあります。

経験を積んだ後は、アートディレクターへステップアップする人もいれば、フリーランスとして独立する人もいます。納期を守りながら仕事をするため、プロジェクトが大詰めになると残業が増えることもありますが、自分のデザインが世の中に出たときの達成感は大きいです。

グラフィックデザイナーのフリーランス案件における単価相場は?

フリーランスとして独立後すぐの年収は400万円くらいが相場です。一方で、実績と経験が豊富で、フリーランス専門エージェントとうまくお付き合いできている方は、年収1,000万円以上になるケースも多いです。

グラフィックデザインの単価相場は以下の通りです。

項目単価相場
企画・プランニング1万〜10万円
デザイン費1万〜10万円
修正費デザイン費の20%〜40%
印刷費10円〜150円/部
その他費用キャッチコピー制作費:3万円〜6万円
取材・撮影費:3万円〜8万円

媒体別のグラフィックデザインの単価相場は以下の通りです。

制作物単価相場
ロゴ30,000円〜200,000円
名刺7,000円〜50,000円
DM・ハガキ20,000円〜60,000円
フライヤー・チラシ20,000円〜90,000円
ポスター50,000円〜180,000円
パンフ・カタログ20,000円〜70,000円/ページ

グラフィックデザイナーがフリーランス案件を獲得する方法を解説

フリーランスエージェントの活用

グラフィックデザイナーが営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するにはフリーランスエージェントを活用することが最も効率的で負担が少ないです。

フリーランス白書2024』によると、フリーランスエージェントを利用するクリエイターは2019年と比較すると2倍以上になっています。

フリーランスとして廃業するほとんどの方が、エージェント(仲介業者)を利用せず自力でクライアントを開拓しているというデータがあるので、息の長いフリーランスになるためには積極的にエージェントを活用しましょう。

グラフィックデザイナーのフリーランス案件をお探しの方は『ITプロパートナーズ』と『レバテッククリエイター』がおすすめ。

企業の決裁権者に営業する

フリーランスエージェントに手数料を取られるのがもったいないと思われる方は、自力で企業に営業するのも一手です。

Yentaなどのビジネスマッチングアプリを活用することで、企業の決裁権者に効率よく出会えます。

一方で、自力での案件開拓は営業活動の負担が高く、本業に支障をきたす可能性があり注意が必要です。

知り合いから案件を紹介してもらう

前職の会社や取引先など仕事に繋がる人脈がある方は、その繋がりで仕事をもらうのが得策です。

すでに信頼関係がある知り合いからの案件紹介であれば、商談の準備にかかる負担も少なく、手数料もかかりません。

ただし、知り合いのネットワークには限界があるので、あくまで副次的な方法として活用するのが無難です。

グラフィックデザイナー案件が豊富なフリーランスエージェント

フリーランスのグラフィックデザイナーが案件を獲得するためには、フリーランスエージェントに登録することが最も有効です。

特に、デザイナー・クリエイター専門のフリーランスエージェントであるレバテッククリエイター・ITプロパートナーズがおすすめです。

ITプロパートナーズ:フルリモート・週3日から参画できる柔軟な案件が豊富

ITプロパートナーズ
総合評価
( 5 )
メリット
  • フルリモート可能なフリーランス案件が豊富
  • 週3日から参画できる案件が多い
  • エンド直請け高単価案件が豊富
  • スタートアップやベンチャー企業の案件が豊富
デメリット
  • ハイスキル向けの案件がメインで実務経験が浅いと案件紹介は不可

ITプロパートナーズ』は、株式会社Hajimariが運営するWeb系フリーランス専門のエージェントです。週2、3日から参画できる案件数は業界でもトップクラスで、さらにリモートや時間がフレキシブルな案件を数多く取り揃えています。

ITプロパートナーズのマイページにログインして、フリーワードで「デザイナー」と検索すると、約140件の案件がヒットしました。単価としては、40万円〜70万円/月のレンジの案件が多かったです。

週3日稼働・リモートワークOKなどの案件は、どうしても単価が低くなりがちですが、ITプロパートナーズはエンド直の案件がメインなので高単価な案件が多いです。

レバテッククリエイター:業界最大級のクリエイター案件を保有

レバテッククリエイター
総合評価
( 4 )
メリット
  • デザイナー・クリエイター向けの案件が豊富
  • 週3日から参画できる案件が多い
  • エンド直請け高単価案件が豊富
デメリット
  • ハイスキル向けの案件がメインで実務経験が浅いと案件紹介は不可

レバテッククリエイター』は、サイトデザインやイラスト制作、グラフィックデザイン、コーディングを始め、ディレクション、プランニングまで様々な業務委託案件、派遣求人を保有しています。

グラフィックデザイナーやイラストレーター、アートディレクターなどの職種検索はもちろんのこと、PhotoshopやIllustrator、Maya、3ds Maxなどのデザインツールでも案件を検索できます。

業界に精通しているコーディネーターが、参画までの商談調整、条件の交渉、契約の手続きなど、フリーランスのバックオフィス業務を全面的にサポートしてくれるので、フリーランス経験が浅い方にもおすすめできるエージェントです。

グラフィックデザイナーのフリーランス案件例

フリーランスエージェントに掲載されているグラフィックデザイナーのフリーランス案件例をご紹介します。

週2日で稼働できるグラフィックデザイナー向け案件例

ITプロパートナーズ』に掲載されている「週2日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。

案件【フルリモート】自社でモバイルSFAサービスを運営する企業にてブランド・グラフィックデザイナーを募集
月収〜400,000円
稼働日週2日
業務内容今後のIPO・グローバル展開を見据えた中長期的なブランディング戦略、ブランドアイデンティティの構築に関するプロジェクトリードをお任せします。
また、ブランドアイデンティティをベースとしたブランドガイドライン制作、ならびにロゴのアップデートもお願いする予定です。
≪アウトプット一例≫
・ブランドガイドライン
・サービスロゴ × 5パターン
・パワーポイントテンプレート
・アイキャッチテンプレート
スキル・事業会社にてブランディング戦略のプロジェクトリードの経験
・スケジュール管理やクオリティコントロール含め、プロジェクトマネジメント経験
・自身で手を動かして、デザインマテリアルを制作した経験

フルリモートで稼働できるグラフィックデザイナー向け案件例

レバテッククリエイター』に掲載されている「フルリモートOK」なフリーランス案件です。

案件【Photoshop/Spine】運用中スマートフォンゲーム向けパーツ分けの求人・案件
時給〜2,630円/時
業務内容大手ゲーム企業におけるソーシャルゲームにてPhotoshopを用いてパーツ分け作業をお任せいたします。
スキル・Photoshopでのパーツ分け経験
・アニメーションを想定したパーツ分け作業ができる方
・Spineの実務経験

フリーランスのグラフィックデザイナーとして独立を目指す方法

実務経験がない状態から、フリーランスのグラフィックデザイナーとして独立を目指すのはほぼ不可能です。

なぜなら、グラフィックデザイナーのフリーランス案件に参画する際は、必須条件として「実務経験3年以上」のような実務経験を問われるからです。フリーランスは即戦力として現場に期待されるので、「未経験募集」の求人はほとんどありません。

なので、未経験からグラフィックデザイナーとして独立を目指すのであれば、まずは「未経験募集」の求人を出している企業に正社員として転職し、3年以上の実務経験を積んだ上で独立を目指すことをおすすめします。

実務経験が3年以上あれば、フリーランス専門エージェントからたくさん求人を紹介してもらえますし、50万円〜70万円/月ほどの高単価案件に参画できる可能性も高まります。

グラフィックデザイナーの将来性は明るい?

IT・Web市場が急速に拡大している中で、Web上でのグラフィック表現の需要も飛躍的に増加しています。ゲーム、アニメ、広告など、グラフィックデザインを必要とするコンテンツが存在する限り、グラフィックデザイナーの仕事はなくなることはありません。

一方で、Midjourneyなどの画像生成AIは、オリジナルの画像イメージを自動生成できるようになり、イラストやグラフィックデザインの制作コストを削減する可能性があります。

このようなAI技術の登場により、一部の現役グラフィックデザイナーからは、自分たちの仕事を奪う危険性を指摘する声もあります。

しかし、MidjourneyやChatGPT自体も運用においてグラフィックデザイナーのスキルが必要です。画像生成AIとグラフィックデザイナーは相補的な関係にあり、両者をうまく組み合わせることで、グラフィックデザイナーとしての生産性や市場価値を向上させることができます。

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