週2日〜週3日のフリーランス案件の獲得方法は？メリット・デメリットも解説

ITフリーランスとして、週2～3日の稼働で仕事をし、空いた時間をスキルアップや起業準備、セカンドビジネスなどに充てたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。

近年では、週2～3日程度の稼働でも対応可能なフリーランス案件が増えてきています。企業側がフリーランスの柔軟な働き方へ理解を示し始めたことや、プロジェクトの細分化が進んだことなどが背景にあります。

本記事では、週2～3日の稼働で働きたいと考えているフリーランスに向けて、実際の案件情報や案件を獲得する方法について解説します。

実際に5社フリーランスエージェント経由で副業案件を獲得してきた筆者がおすすめするエージェントは以下の3社です。

週2日・週3日で稼働できるフリーランス案件はある？

週2日・週3日のフリーランス案件は増加傾向にある

近年、週2〜3日で稼働できるフリーランス案件は増加傾向にあります。副業が一般的になってきたことや、企業が専門スキルを持つ外部人材を活用するタレントシェアリングという考え方が広まってきたことが背景にあります。

実際に、フリーランスエージェントである『ITプロパートナーズ』で週3案件を検索すると、約3,100件もの案件がヒットしました。

週1日から稼働できるフリーランス案件も存在する

フリーランスエージェントに掲載がある案件の中には、週1日から稼働できるフリーランス案件も存在します。

稼働日数が少なくなるほど案件数は減りますが、『ITプロパートナーズ』で週1案件を検索すると、約500件の案件がヒットしました。職種としては、エンジニア向けの案件が大半を占めています。

週4日・週5日常駐のフリーランス案件が最も多い

週2〜3日案件は増加傾向にありますが、一般的には週4〜5日常駐のフリーランス案件が大半を占めています。クライアント側としては、稼働状況が安定しておりコミュニケーションが取りやすい週4・5日で稼働できる人材を探す傾向があるからです。

週4〜5日常駐でがっつり稼ぎたいフリーランスは、『レバテックフリーランス』の活用をおすすめします。

週2日・週3日から稼働できるフリーランス案件の単価相場は？

『ITプロパートナーズ』の案件をベースに平均単価を算出したところ、週2〜3日から稼働できるフリーランス案件の単価相場は30万～50万円/月となりました。年収換算すると、約360万～600万円になります。

これだけの収入があれば、一般的な会社員と比べても遜色なく、十分な金額だと感じる方も多いのではないでしょうか。空いた時間でさらに週2〜3日の案件に参画することで、100万円/月以上の月収を達成することも可能です。

筆者がフリーランスとして独立した当初は、『ITプロパートナーズ』で週2日稼働30万円/月のリモート案件をライスワークとし、残りの営業日で自社サービスの立ち上げに注力していました。

週2日・週3日で稼働できるフリーランス案件のメリット

複数案件を掛け持ちできる

週2〜3日稼働のフリーランス案件であれば、複数の案件を掛け持ちすることが可能です。これにより、1つの案件に依存するよりも収入が増え、1つの案件が打ち切りになっても収入が途絶えるリスクを軽減できます。

また、様々な現場を経験できるため、スキルアップにもつながります。最新のトレンドをキャッチアップしやすいので、業界の移り変わりが激しいエンジニアやマーケターに案件の掛け持ちはおすすめです。

働き方の自由度が高い

週2〜3日稼働の案件であれば、稼働日以外の時間を自由に使うことができます。他の案件の掛け持ちしたり、スキルアップのための勉強、休日の確保など、ライフワークバランスをコントロールしやすいです。

平日に休みを取れば、週末の混雑を避けて外出したり、銀行や役所の手続きをすることもできます。育児や介護、趣味の時間も十分に確保できます。

起業準備や自社サービス開発を同時並行できる

週2〜3日のフリーランス案件は、将来的に起業を考えている方や、自社サービスを立ち上げたい方にとっても最適です。クライアントワークで収入を確保しながら、空いた時間で起業準備や自社サービス開発を行うことができます。

筆者自身も、週3日のクライアントワークをライスワークとし、それ以外の時間でメディアやサービスの立ち上げを行なっていました。

週2日・週3日で稼働できるフリーランス案件のデメリット

案件数が少なく競争率が高い

週2〜3日稼働のフリーランス案件は、フルタイム案件に比べると案件数が少ないのが現状です。特に実務経験が浅いフリーランスは週2〜3日の稼働では案件を獲得しづらい傾向にあります。

また、2〜3日案件は人気が高く、応募倍率が高くなる傾向にあります。フリーランスエージェントで2〜3日案件を獲得するには、3年〜5年以上の実務経験を求められるケースが多いです。

切り替えやスケジューリングが難しい

複数のフリーランス案件を掛け持ちする場合、クライアントごとに対応するタスクが増え、請求書や見積書の作成、売上管理などの事務作業も増加します。

事務作業の負担を軽減するためには、効率的な作業方法を確立したり、専門のツールを活用したりすることが重要です。

週2日・週3日で稼働できるフリーランス案件・求人例

実際にフリーランスエージェントに掲載されている週2日・週3日で稼働できるフリーランス案件・求人を、職種別にご紹介します。

週2日〜3日から稼働できるWebマーケター向け案件例

『ITプロパートナーズ』に掲載されている「2日〜3日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。

案件	【広告運用】代理店のLINE広告事業立ち上げにあたるアドバイザー募集！
月収	〜190,000円
業務内容	直近でLINE広告に注力をしておりますが、運用経験が浅くまだ大きな成果に繋げられていないため、LINE広告に詳しいプロ人材の方に運用方法・拡大方法など相談したいと考えています。進め方は、週1くらいのペースで定期的にMTGでき、かつチャットなどで適宜質問にご回答頂く想定です。クライアントは健康食品、サプリ、アパレル、食品等です。
スキル	・LINE広告の運用経験が豊富な方（3以上の商材経験あり）・LINE広告の審査周り・クリエイティブの知見を熟知している方

週2日〜3日から稼働できるWebディレクター向け案件例

『ITプロパートナーズ』に掲載されている「週2日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。

案件	【LPO/EFO/CRO】自社サイトの改善、コンテンツ企画に携わるディレクター募集
月収	〜500,000円
稼働日	週2日
業務内容	自社コーポレートサイトの改善、コンテンツ企画を担当いただく予定です。
スキル	・Webディレクターとしてサイト改善等に携わった経験・レガシーな商材・ビジネスモデルのデジタル化PJに携わった経験

週2日〜3日から稼働できるエンジニア向け案件例

『ITプロパートナーズ』に掲載されている「週2日〜3日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。

案件	動画広告作成プラットフォームの開発PJに携わるフロントエンドエンジニア募集
月収	〜700,000円
稼働日	週2日
業務内容	・動画広告プラットフォーム開発におけるバックエンド業務・動画広告SaaS型開発ツールの開発におけるバックエンド業務その他、ご経験や希望によってフルカスタムでの広告商品パッケージ開発にも携わっていただくことも可能です。アルバイトでジュニアレベルのエンジニアメンバーがおり、そのメンバーに対して技術的なアドバイスをいただける場合が望ましいです。
スキル	必須スキル：Javascript(React)でのWebアプリケーション開発経験尚可スキル：技術面のメンバーサポート、フォローの実施経験

週2日〜3日から稼働できるWebデザイン案件例

『ITプロパートナーズ』に掲載されている「週2日〜3日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。

案件	中長期的に働きたい方におすすめ！週2〜OKのWebデザイナー募集
月収	〜300,000円
稼働日	週2日勤務
業務内容	業界問わず、様々なクライアント様から案件を獲得している開発会社様にて、クライアントの要件に最適なデザインの提案・制作を行っていただきます。・コンペ用提案資料作成・ビジュアルコンセプトの設計やUI設計・WEBサイト制作・バナーやLPサイトの制作・アプリデザイン制作新卒のメンバーが多く、案件をこなしていく中で教育をしていただくような動きを期待しております。
スキル	・WEBデザインの実務経験2年以上・Photoshop、Illustratorを用いた実務経験・UI/UXに関する基本的な知識※ご自身がデザインされたウェブサイトのURL・ポートフォリオをご提出いただける方

週2日・週3日で稼働できるフリーランス案件を獲得する方法

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントは、週2〜3日の案件を多く取り扱っています。特にフリーランスエンジニア向けの案件が多く、単価が高めでリモートワークが可能な案件も豊富です。

案件探しの際は、専任のスタッフが案件の提案やクライアントとの交渉を行ってくれるため、商談にかかる手間を省くことができます。フリーランスとして独立したばかりで仕事に繋がる人脈がない方は、フリーランスエージェントを活用するのが最も効率的です。

クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングサイトには、週2日など柔軟に働ける案件が多数掲載されています。ただし、単価が低い案件が多いので、案件探しは慎重に行う必要があります。

クラウドソーシングサイトは、実務経験が浅くこれからフリーランスとしての実績を作っていきたい方のステップアップにおすすめです。

知人からの紹介

知人からの案件紹介は、信頼できる案件を獲得する上で非常に有効な方法です。日頃から仕事に繋がるネットワークを広げ、良好な関係を構築しておくことが大切です。

また、自分の実績やスキルをSNS等で積極的にアピールし、周囲から頼られる存在になることも重要です。

週2日・週3日のフリーランス案件が豊富なエージェント

ITプロパートナーズ | 週2〜3日稼働・フルリモート案件が豊富

運営会社	株式会社Hajimari
対象	エンジニア / デザイナー / マーケター / ディレクター
取引企業数	約3,000社（約7割がリモート案件）
支払いサイト	20日

『ITプロパートナーズ』は、週2〜3日から参画できる案件数は業界でもトップクラスで、さらにリモートや時間がフレキシブルな案件を数多く取り揃えています。

スタートアップやベンチャー企業の案件が多く、最新のトレンド技術を採用している会社が多いため、技術者にとって魅力的な案件が豊富です。

一般的に、週2〜3日稼働やリモートワークの案件は単価が低くなりがちですが、ITプロパートナーズはエンド直の案件が中心なので、高単価案件が多いです。

筆者がフリーランスとして独立した当初は、『ITプロパートナーズ』で週3日稼働40万円/月の案件をライスワークとし、残りの週4日で自社サービスの立ち上げに注力していました。

レバテックフリーランス | 知名度・登録者数No.1フリーランスエージェント

運営会社	レバテック株式会社
案件数	約15,000件
支払いサイト	15日(月末締め翌月15日支払い)

『レバテックフリーランス』は、東京で抜きん出た存在のエージェントであり、最近は大阪、名古屋、福岡にも拠点を設け案件数を増やしています。フリーエンジニア向けのエージェントでは知名度・登録者数No.1です。

登録エンジニアの平均年収は862万円で、月収100万円以上稼ぐエンジニアも多数在籍しています。利用者の半数が初めてフリーランスになる方なので、フリーランス初心者にもおすすめです。

Web、インフラなどスキル別に担当カウンセラーが分かれているため、マッチングの精度が高く好評を得ています。契約期間満了前月の中旬に現場継続か終了かの意思確認があり、終了の場合はすぐに次の案件を提案してくれるので、空白期間なく働くことができます。

サービス名	【第1位】 ITプロパートナーズ	【第2位】レバテックフリーランス	【第3位】 Midworks
総合評価
案件数	約4,000件	約15,000件	約10,000件
利用者の平均年収	非公開	876万円	862万円
特徴	フルリモート・週2日から稼働できる副業案件が豊富	登録者数No1のフリーランス・副業エージェント	給与保障制度など正社員並みの福利厚生が魅力
支払いサイト	20日サイト	15日サイト	20日サイト
公式サイト	公式HP	公式HP	公式HP