クラウドエンジニアとして独立を目指す方の中には、案件獲得方法や営業力に不安を感じている方が少なくありません。実務経験は豊富でも、商談や顧客折衝に自信がなく、フリーランスへの転身を諦めてしまうケースは珍しくありません。
筆者も独立当初は同様の悩みを抱えていましたが、フリーランスエージェントを活用することで継続案件を獲得でき、今年で独立6年目を迎えることができました。
当記事では、クラウドエンジニアがフリーランス案件を獲得するための具体的な方法を中心に、業務内容や報酬の単価相場、将来性などについて詳しく解説していきます。
フリーランスとして6年以上活動し、実際に5社フリーランスエージェントを利用した筆者がおすすめするフリーランスエージェントは以下の3社です。
サービス名 | 【第1位】 レバテックフリーランス | 【第2位】 ITプロパートナーズ | 【第3位】 Midworks |
総合評価 | |||
案件数 | 約15,000件 | 約4,000件 | 約10,000件 |
利用者の平均年収 | 876万円 | 非公開 | 862万円 |
特徴 | エンジニア登録者数No1のフリーランスエージェント | フルリモート・週3日から稼働できる案件が豊富 | 給与保障制度など正社員並みの福利厚生が魅力 |
支払いサイト | 15日サイト | 20日サイト | 20日サイト |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
クラウドエンジニアの仕事内容・活躍の場
クラウドエンジニアは、クラウドサービスを利用したシステムの設計、構築、保守を担当するエンジニアです。インフラエンジニアに近いポジションで、クラウド環境上でサーバーの導入やメンテナンスを行います。
特にAWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスの需要が高まっており、オンプレミスからクラウドへの移行作業を行う案件が増加しています。
フリーエンジニア専用エージェントである『レバテックフリーランス』で公開されているクラウドエンジニアの平均月額単価は76万円で、最高単価は165万円、最低単価は15万円です。
案件の内容としては、インフラ設計・クラウド環境の構築・オンプレミスからクラウドへの移行などです。これらの案件は工数がかかるので、必然的に長期案件となってきます。また、クラウド環境の運用・保守の仕事が加わるとさらに長期になります。
クラウドエンジニアのフリーランス案件における単価相場は?
フリーエンジニア専用エージェントである『レバテックフリーランス』でクラウドエンジニア向けの案件を検索すると約7,200件、『ITプロパートナーズ』では約1,300件ほど見つかりました。クラウドエンジニアのフリーランス案件は常駐案件が多く、リモート案件の割合が少ないです。
クラウドエンジニアは、企業の重要な情報資産に関わることが多く、セキュリティの観点から常駐型が採用されています。
企業のクラウド移行が進んでいるので、今後リモート案件が増える可能性もありますが、多言語のフリーランス案件と比べるとその割合は低いでしょう。
クラウドエンジニアがフリーランス案件を獲得する方法を解説
フリーランスエージェントの活用
クラウドエンジニアが営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するにはフリーランスエージェントを活用することが最も効率的で負担が少ないです。
フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自力でクライアントを開拓しているというデータがあり、営業活動ではなく本業に集中したい方は積極的にエージェントを活用することをおすすめします。
クラウドエンジニアのフリーランス案件をお探しの方は『ITプロパートナーズ』と『レバテックフリーランス』がおすすめ。
企業の決裁権者に営業する
フリーランスエージェントに手数料を取られるのがもったいないと思われる方は、自力で企業に営業するのも一手です。
Yentaなどのビジネスマッチングアプリを活用することで、企業の決裁権者に効率よく出会えます。
一方で、自力での案件開拓は営業活動の負担が高く、本業に支障をきたす可能性があり注意が必要です。
知り合いから案件を紹介してもらう
前職の会社や取引先など仕事に繋がる人脈がある方は、その繋がりで仕事をもらうのが得策です。
すでに信頼関係がある知り合いからの案件紹介であれば、商談の準備にかかる負担も少なく、手数料もかかりません。
ただし、知り合いのネットワークには限界があるので、あくまで副次的な方法として活用するのが無難です。
クラウドエンジニア向け案件が豊富なフリーランスエージェント
フリーランスのクラウドエンジニアが案件を獲得するためには、フリーエンジニア専門エージェントに登録することが最も効率的です。
フリーランスとして廃業する方のほとんどが、エージェントや代理店を利用せず、自力で企業に営業しているというデータがあるので、息の長いフリーランスになるためには積極的にエージェントを利用することをおすすめします。
レバテックフリーランス | 週3〜5日常駐の高単価案件が豊富
- エンド直請け高単価案件が豊富
- 知名度・登録者数No.1のフリーランスエージェント
- フルリモート可能なフリーランス案件が豊富
- 登録エンジニアの平均年収862万円
- 実務経験が浅いと案件は紹介してもらえない
『レバテックフリーランス』は、東京では頭一つ抜けた存在のエージェントで、最近では大阪、名古屋、福岡にも拠点が増え案件数も増加しています。フリーエンジニア向けのエージェントとしては、間違いなく知名度も人気も業界No1です。
フリーランスのクラウドエンジニア向けの案件は約7,200件掲載されています。
キャリア面談や入念な選考対策はもちろんのこと、案件参画後のサポートも手厚いので、初めてフリーランスになる方にレバテックフリーランスはおすすめです。
ITプロパートナーズ | フルリモート・週2〜3日稼働の柔軟な案件が豊富
- フルリモート可能なフリーランス案件が豊富
- 週2〜3日から参画できる案件が多い
- エンド直請け高単価案件が豊富
- スタートアップやベンチャー企業の案件が豊富
- 実務経験が浅いと案件は紹介してもらえない
『ITプロパートナーズ』は週2、3日から参画できる案件数が業界でもトップクラスで、さらにリモートや時間がフレキシブルな案件を数多く取り揃えています。
ITプロパートナーズのマイページにログインして、フリーワードで「クラウドエンジニア」と検索すると、約1,300件の案件がヒットしました。単価としては、40万円〜90万円/月のレンジの案件が多いです。
週2〜3日稼働の案件やリモートワークできる案件は、どうしても単価が低くなりがちですが、ITプロパートナーズはエンド直の案件がメインなので高単価案件が多いです。
週2日の稼働で30〜40万円/月の案件が豊富にあったので、受託をライスワークとしつつ、自社サービスの立ち上げに注力したい方にもおすすめです。
クラウドエンジニアのフリーランス案件例
この章では、フリーランスエージェントに掲載されているクラウドエンジニアのフリーランス案件をご紹介します。
週2日・土日に稼働できるクラウドエンジニア向け案件例
以下は『ITプロパートナーズ』に掲載されている「週2日の稼働でも参画できる」フリーランス案件です。
案件名 | 【AWS/GoogleCloudPlatform】次世代のメタバース型G2Eアプリ開発に伴い、インフラエンジニア募集! |
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月収 | 〜800,000円 |
業務内容 | GCPなどのクラウドやオンプレのITインフラ設計・構築、セキュリティ、運用・保守。 |
求めるスキル | ・GCPやAWSによるクラウドインフラの設計、構築、運用経験 ・ゲームアプリにおけるインフラ構築の経験 ・photon cloudのご経験 ・vue.jsのご経験 |
フルリモートで稼働できるクラウドエンジニア向け案件例
以下は『レバテックフリーランス』に掲載されている「フルリモートOK」なフリーランス案件です。
案件名 | 【GCP】クラウド基盤の求人・案件 |
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月収 | 〜850,000円/月 |
業務内容 | GCPインフラの上流から携わっていただきます。具体的には下記を行っていただきます。 ・GCPインフラの機能開発 ・GCPインフラの運用保守 |
求めるスキル | ・クラウドの設計/構築経験 ・クラウドの運用/保守経験 ・クラウドアーキテクチャの経験 |
クラウドエンジニアの将来性は明るい?
総務省が発表した令和2年版情報通信白書によると、2015年においてクラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は44.6%でしたが、2019年時点では64.7%と20ポイント以上も増加しています。
また、最近では総務省から5Gを活用したIoT技術導入とクラウド活用が推進されており、今後もクラウドサービスを利用したサービスやシステムが増加することが予想されます。
近年の傾向を踏まえれば、クラウドエンジニアの求人需要は引き続き高い状態が続き、将来性も期待できます。
また、AWS認定資格、Microsoft Azure認定試験、Google Cloud認定資格などの認定資格を取得しておくことで、クラウドエンジニアとしてさらに市場価値を高めることができます。